ポンドは反発か、続落か?年末相場の注目ポイントをプロが日足分析で解説

FXゴールドナビ

12月最終週、市場は年末ムードで静かになりがちです。多くのトレーダーが休暇に入るため、値動きが小さくなると予想される時期でもあります。しかし、このような静かな相場の中であっても、チャート上では来年以降の動向を占う重要な局面が形成されることがあります。

特に今、注目すべきは英ポンドです。急落を経て、まさに「運命の分かれ道」と言える重要なテクニカルポイントに到達しました。この記事では、プロの分析を基に、今週のポンド相場で注目すべきポイントと、考えられるシナリオを分かりやすく解説します。

急落したポンド、今が運命の分かれ道

今週の外国為替市場で全体像を把握する上で、まず主軸として注目すべきはポンド/ドル(GBP/USD)の動向です。テクニカル分析の観点から、ポンド円(GBP/JPY)よりもポンド/ドルの方に市場の関心が集まっている明確な兆候が見られます。

ポンド/ドルは先週、連日の下落を記録し、直近のレンジ相場を上にブレイクした後の上昇分をすべて打ち消すほどの大きな下げを見せました。そして現在、日足チャートの重要なサポートライン(支持線)上でかろうじて踏みとどまっている状態です。

このサポートラインは、今後のポンドの方向性を決定づける極めて重要な分岐点となります。週明け以降、このラインを維持して反発するのか、それとも割り込んでさらなる下落トレンドに入るのか。まさに市場の力が試される緊迫した局面にあります。

そして、ポンド/ドルの動きはポンド円にも直接的な影響を与えます。もしポンド/ドルがこのサポートを割り込めば、ポンド円も追随して下落し、日足のサポートラインを目指す展開が予想され、そこでは短期的な反発を狙ったトレードが考えられます。逆にポンド/ドルが反発すれば、ポンド円も連れて上昇する可能性が高まります。このように、ポンド/ドルが先行指標としての役割を担っているのです。

再上昇のシナリオとは?注目すべきチャートパターン

もしポンド/ドルがこの重要なサポートラインで反発する場合、どのようなチャートパターンが考えられるでしょうか。分析によれば、すぐに急騰するのではなく、底堅さを確認するような値動きが想定されます。

具体的には、「Wボトム」や「トリプルボトム」といった、反転を示す典型的なチャートパターンの形成です。

こういったwボトムやトリプルボトムを作る形で上方向に上昇してきてという形ですね

このようなパターンは、下落の勢いが弱まり、買いの力が優勢になってきたサインと解釈できます。この形が日足で確認された後、より短期の1時間足などに時間軸を落とし、具体的なエントリーポイントを探っていくのがセオリーとなります。

ポンド以外の通貨ペアの動向は?

ポンドを主軸としつつ、他の主要通貨ペアの状況を把握することで、より精度の高い市場分析が可能になります。今週のマーケット環境は以下の通りです。

  • ドル円・ユーロドル (USD/JPY & EUR/USD): どちらも現在はレンジ相場の様相を呈しており、重要な抵抗線(レジスタンスライン)付近で上値が重くなっています。明確な方向性が出るまでは「様子見」が賢明な状況です。
  • 豪ドル (AUD): 通貨として強さを見せ始めており、豪ドル/米ドル(AUD/USD)と豪ドル/円(AUD/JPY)の両方で、抵抗線を明確に突破できるかどうかが焦点です。ブレイクアウトが起これば、トレードチャンスが生まれる可能性があります。
  • ニュージードル (NZD): 現状では方向感がはっきりせず、トレードするには難しい局面です。このため、アナリストは日足の20日移動平均線やトレンドライン付近まで「ある程度深い押し目」が形成されるまで待つのが賢明だと指摘しています。明確な押し目を待ってからトレードを検討すべきでしょう。

年末年始に潜むリスクと心構え

12月最終週は、通常であれば市場参加者が減り、値動きが小さくなる傾向があります。しかし、油断は禁物です。

市場が薄い(取引量が少ない)ということは、少しの材料で価格が大きく変動するリスクをはらんでいることを意味します。特に年明け直後などは、2019年の年初にも見られたような「フラッシュ・クラッシュ」と呼ばれる突発的な急落が起こる可能性もゼロではありません。このため、年末年始の市場を乗り切るためには、厳格なリスク管理とポジションサイズの調整を徹底することが不可欠です。

おわりに

今週のFX市場は、重要なサポートラインに到達したポンド/ドルがプライマリーフォーカスです。一方で、他の主要通貨ペアは様子見ムードが強く、忍耐と精度が求められる一週間となりそうです。

基本戦略は、まずポンド/ドルが反発のサインとなるチャートパターンを形成するのか、あるいはサポートを割り込むのかを注意深く見守ることです。その上で、豪ドルが抵抗線をブレイクする場合や、ニュージードルに明確な押し目が形成された場合には、二次的なトレードチャンスとして狙っていくという、冷静かつ論理的な判断が求められます。

より詳細なチャートの解説は、ぜひ元となった動画でご確認ください。