ドル円は歴史的な135円の壁へ。ECB後の相場を読み解き、来週の重要イベントに備える

FXゴールドナビ

はじめに

先週の為替市場は、力強い米ドルと弱い日本円という「ドル高・円安」の構図が鮮明になった、非常にダイナミックな一週間でした。本記事では、FXゴールドナビの加藤氏による専門的な相場分析動画をもとに、来週のトレード戦略を立てる上で不可欠なポイントを抽出し、解説します。米FOMCなどの重要イベントを控え、複雑化する市場の動きを読み解き、明確な見通しを立てていきましょう。

市場全体に広がるリスクオフムード

為替市場の動向を理解する上で、株式市場の状況は重要な背景となります。先週、日経平均は上昇トレンドラインにタッチして反落の兆しを見せ、NYダウは木曜・金曜と大陰線を付けて下落しました。これは、相場全体が「本格的な下降トレンドに入っていく可能性」を示唆しており、投資家心理がリスク回避(リスクオフ)に傾いている証拠です。この世界的なリスクオフムードが、安全資産とされる米ドルへの資金集中を加速させる大きな要因となっています。

ECBの発表後に「ユーロ安」が起きた理由

先週の注目イベントであった欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表後、市場は意外な反応を見せました。ECBは7月の利上げを発表したものの、その直後から「強いユーロ安」が発生し、ユーロは急落。これは、積極的な金融引き締めを続ける米連邦準備制度理事会(FRB)と比較して、ECBの姿勢が市場の期待ほど積極的ではないと受け止められたためです。この相対的な価値の転換が引き金となり、資金が米ドルへと大きく流れ込みました。結果として、ユーロだけでなく豪ドルなど他の主要通貨も下落し、米ドルが市場の「 undisputed king(絶対王者)」としての地位を固める展開となりました。

主役はドル円、135円の攻防が最大の焦点に

為替市場全体の流れを牽引しているのがドル円であり、その焦点は135.00円という歴史的なレジスタンスに集約されています。先週、ドル円は日足のレンジを力強く上方向へブレイクし、上昇トレンドを加速させました。そして今、市場の視線は月足チャートでも非常に目立つ高値である、この極めて重要な節目に注がれています。

動画では、この局面で考えられる2つの取引シナリオが提示されています。

  • シナリオ1: 価格が135.00円を明確に上抜けした場合、さらなる上昇を狙った買いトレードを検討する。
  • シナリオ2: 135.00円で価格が抑えられ、一旦調整下落する場面があれば、そこを「押し目買い」の好機と捉える。その際の支持線候補は、ブレイクした水平線や日足の20期間移動平均線(20SMA)付近となります。

このように、上にも下にも備えた「両面狙い」の戦略的なアプローチが、現在のドル円を攻略する鍵となります。

ドルストレートは下落トレンドへ?重要ラインを見極める

米ドルの全面高を受け、ユーロドル(EUR/USD)、ポンドドル(GBP/USD)、豪ドル米ドル(AUD/USD)といった「ドルストレート」通貨ペアは、短期的に強い下落トレンドを形成しています。特に週の終わりには大きな下落(大陰線)が見られ、下値を探る展開となりました。

動画の分析に基づくと、トレーダーはこれらの下落トレンドのターゲットとして、以下の長期的なサポートレベルを注視すべきです。それぞれの価格がなぜ重要なのか、その背景を理解することが不可欠です。

  • EUR/USD: 1.0350 これは月足チャートで確認できる極めて重要なサポートラインであり、長期的な下値の目処となります。
  • GBP/USD: 1.2000 過去に何度も意識されてきた、1000pips単位の主要な心理的節目(ラウンドナンバー)です。
  • AUD/USD: 0.7000 この重要なラウンドナンバーを明確に下抜ける展開となれば、長期的な下降トレンドへ回帰する可能性を示唆します。

これらの価格水準は、今後の相場の重要な節目となるため、必ず押さえておくべきポイントです。

来週はFOMCとBOE、ボラティリティ相場に備える

来週は、米国のFOMC(連邦公開市場委員会)と英国のBOE(イングランド銀行)による政策金利の発表が予定されており、市場は再び大きく動く可能性があります。動画では、来週の相場環境について次のように強調されています。

来週は重要経済指標が続く一週間となりますので、今週同様、大きなボラティリティが出てくる可能性が高いですね。

このようなボラティリティの高い相場は、単なるリスクではなく、準備を整えたトレーダーにとっては「チャンスとなりやすい一週間」であると解説されています。来週の相場を乗り切るためには、事前にシナリオを準備しておくことが不可欠です。

おわりに

現在の為替市場は、圧倒的な米ドルの強さを背景に、ドル円の135.00円という歴史的な節目での攻防を最大の焦点としています。また、来週にはFOMCとBOEというビッグイベントが控えており、トレンドがさらに加速する可能性を秘めた重要な局面です。専門家による詳細なテクニカル分析と具体的なトレード戦略を深く理解するために、ぜひ動画本編をご覧ください。

動画本編を視聴して、来週のトレード戦略を立ててみましょう。